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経費精算クラウド「コンカー」とは?基本機能や注意点、導入事例を徹底解説

2026.05.27

毎月の膨大な経費精算を効率化したいという企業に向けて、本記事では、世界的なシェアを誇る経費管理クラウドシステム「SAP Concur(コンカー)」の基本機能や導入メリットを徹底解説します。
また、出張精算をラクにしたい、効率化したいという企業にはコンカーとAPI連携ができる出張管理システムもおすすめです。記事の後半で説明していきますので是非参考にしてみて下さい。

ピカパカ出張DXコラム執筆者中村

この記事の執筆者

編集部 中村

旅行業界歴15年以上。自身の国内、海外出張経験を生かして記事を執筆しています。旅行業務取扱管理者資格保持者。

ピカパカ出張DXコラム監修者勝間隆人

監修者

勝間 隆人 (株式会社ピカパカ 執行役員、法人DX推進事業部 部長)

出張管理(BTM)分野で20年以上の経験を持ち、累計400社以上のコスト適正化を支援してきた専門家が監修、解説します。

SAP Concur(コンカー)とは?

ⒸPhotoGranary - stock.adobe.com

SAP Concur(コンカー)は、全世界で1億人以上が利用し、日本では2014年度より12年連続でシェアNo.1を誇る経費精算・出張管理・請求書管理を一つに統合できるクラウドシステムです。参考:SAP Concur会社概要

日本国内でも数多くの企業がコンカーの出張・経費管理クラウド導入しています。

管理者

監修者:勝間

 

コンカーは日本における経費精算システムのパイオニアであり、圧倒的な実績を持ちます。単なる電子化ツールではなく、企業の支出全体を最適化するための強力なプラットフォームとして機能するのが大きな特長です。

コンカーはどんな企業に向いているか

コンカーは、単に「経費申請を電子化して楽にする」だけのツールではありません。高度な自動化機能と強固なチェック体制を備えているため、特に高い水準のガバナンスや効率性を求める以下の3つのタイプの企業に最適です。

1. 上場準備中(IPO準備)、または上場企業

上場企業や上場を控えた企業には、厳格な内部統制(J-SOX法対応)が義務付けられます。コンカーであれば、社内規程を細かくシステムに組み込めるため、不正や規程違反を未然に防ぐ体制を構築できます。

  • 旅費規程に違反した申請はシステムが自動で検知し、その場でエラーを出してブロックします。
  • ・同じ領収書が2回使われた際のアラート機能など、人の目だけに頼らない強力な不正防止の仕組みがあります。

2. 海外出張や海外拠点が多いグローバル企業

世界標準のシステムであるコンカーは、多言語・多通貨への対応力において他社ツールを圧倒しています。海外出張に伴う複雑な処理に悩む企業に非常に向いています。

  • ・海外出張先の支払明細を取り込むと、その日のレートに合わせて外貨から日本円へ自動換算されます。
  • ・国ごとに異なる複雑な税制(欧州の付加価値税等)の計算にも標準対応しており、海外出張の精算トラブルを無くせます。

3. 従業員数が多く、経理のチェック工数を減らしたい中堅・大手企業

申請件数が毎月数百件、数千件におよぶ企業では、経理部門が目視で一つずつ領収書を突合すること自体が物理的に難しくなります。コンカーは徹底的に「手作業の撤廃」を追求できるシステムです。

  • ・法人カードや交通系IC、各種出張予約ツールと密に繋がるため、利用実績がそのまま精算の証跡データとして自動反映されます。
  • ・経理はシステムが弾いた「異常値(規定違反の警告があるもの)」だけを確認すれば良いため、目視による突合チェック工数を大幅に削減できます。

コンカーの3つの主要サービス

ここからは、コンカーが展開する3つの主要サービスの詳細と、それぞれのサービスを実際に導入した企業の事例を紹介していきます。

Concur Expense(経費精算・管理)

【サービス内容】

法人カード・交通系ICカード・QRコード決済アプリ等と連携させ、紙なし経費精算ができます。申請内容の確認から処理、監査、支払いまでをシステム化することで申請者、承認者、経理すべての効率化を図れます。

・スマートフォンから簡単に操作でき使いやすい
・会社の規程に合わない申請は自動でアラートを表示
・多言語・他通貨対応
・ERP、CRM、HR、会計ソフトと連携できる

【こんな企業におすすめ】

従業員数が多く、経費精算の件数が多い企業や、外出・移動が多く現場の負担を減らしたい企業に最適です。

【見込まれる効果】

  • ・手入力がなくなることで、入力ミスや差し戻しが激減します。
  • ・社内規程に違反した申請をシステムが自動で検知し、ガバナンスが強化されます。

【導入企業の事例】

手書き精算を廃止し、営業活動の時間を生み出す

企業情報:トキタ種苗株式会社(農業、林業)

導入前の課題

  • ・手書きの伝票作成や領収書ののり貼り作業が、営業担当者の大きな負担になっていた。
  • ・紙の書類を拠点から本社へ郵送するため、精算が終わるまでに時間がかかっていた。

導入後の成果

  • スマホでの申請が可能になり、外出先からでも隙間時間で精算が完結するようになった。
  • ・領収書の原本郵送が不要になり、管理コストと手間が大幅に減った。

店舗での現金をなくし、事務作業を一新

企業情報:株式会社JR東日本クロスステーション(駅ナカ店舗のNewDaysなどを運営。)

導入前の課題

  • ・店舗ごとに現金を置いていたため、現金の補充や確認、監査への対応が大きな負担だった。
  • ・店長やスタッフが接客の合間に複雑な書類を作る必要があり、本来の業務を圧迫していた。

導入後の成果

  • キャッシュレス化により店舗から現金をゼロにし、管理の手間とリスクを解消した。
  • ・事務作業が簡略化されたことで、スタッフが接客サービスに専念できる時間が増えた。

Concur Invoice(請求書管理)

【サービス内容】

紙やメールで届く請求書をデータ化し、承認フローをデジタル化します。インボイス制度への対応もスムーズに行えます。

【こんな企業におすすめ】

毎月大量の請求書処理に追われている経理部門や、テレワークを推進したいが「ハンコや紙」のために出社が必要な企業におすすめです。

【見込まれる効果】

  • ・支払い漏れや二重払いを防ぎ、支払業務の正確性が向上します。
  • ・承認状況が可視化され、決算業務のスピードアップに貢献します。

【導入企業の事例】

経費に関わるすべての「レス」を目指し、業務変革を推進

企業情報:学校法人常翔学園(学校教育、学習支援業)

導入前の課題

  • ・年間約12万件の支払処理において、教育機関特有のハンコ文化や独自ルールによる手作業が大きな負担だった。
  • ・複雑な規定の目視チェックが常態化し、インボイス制度や電子帳簿保存法などの法令対応への不安があった。

導入後の成果

  • ・「チェックレス・ペーパーレス・キャッシュレス」を掲げ、領収書や請求書、紙のハンコ出社から脱却し、管理を完全デジタル化した。
  • ・確認作業の自動化により事務負荷が激減し、教職員が本来の教育や学生支援、研究に集中できる環境を実現した。

業務工数を減らしたい

企業情報:コベルコ・コンプレッサ株式会社(汎用圧縮機事業)

導入前の課題

  • ・紙をベースとした経費精算プロセスでは手が回らず、確認作業も疎かになりガバナンスの観点でもリスクを感じていた
  • ・社員数が突如3倍に。ガバナンス強化が急務、規定違反のチェックにかける時間が増えた

導入後の成果

  • ・様々なキャッシュレス決済サービスと連携しており経費明細が自動で反映されるため入力の手間やミスを削減
  • ・経費規程に合わない申請は手配ができない仕組みより差し戻し対応に追われることがなくなった

Concur Travel(出張管理)

【サービス内容】

出張の予約(航空券・新幹線・ホテル)を一元管理。予約内容が自動で精算データ(Expense)に同期されます。

【こんな企業におすすめ】

国内外への出張が多い企業や、出張コストの透明性を高めたい、あるいは危機管理(安否確認)を徹底したい企業に向いています。

【見込まれる効果】

  • ・出張予約が一つのシステムで完結し、データは経費精算へ連動することができます。
  • ・「いつ・誰が・どこへ」が可視化され、有事の際の危機管理レベルが向上します。

【導入企業の事例】

出張データを可視化したい

企業情報:横河電機株式会社(機器製造販売業)

導入前の課題

  • ・出張先の情報や、万一の災害時などに出張者の行動を把握したい
  • ・社員の立替を減らし、最適価格の出張を実現したい

導入後の成果

  • ・「調べないと把握できなかった」状態から出張データを一元管理により企業として安全配慮義務の履行をすることができるようになった
  • ・出張者の立替情報などをデータで可視化・分析し、個人のクレジットカードを多用している社員への esee 補正をした

安全管理の徹底とガバナンス強化

企業情報:株式会社村田製作所(電子機器製造業)

導入前の課題

  • ・有事の際に出張者の所在を把握できないなどの安全管理上の課題があった
  • ・現状の可視化が十分ではなく、コーポレートガバナンスの強化が必要であった

導入後の成果

  • ・災害等が発生しても出張者の所在を即座に確認できる「安全管理の徹底」を実現した
  • ・出張データの可視化により、旅費規定の遵守といった「ガバナンスの強化」に繋がった

コンカーを導入する前の注意点

コンカーは、グローバル企業や大企業の複雑なガバナンスに対応できるトップクラスのシステムです。
しかしその反面、「外資・大企業向けに作られている」からこそ、一般的な中小企業やベンチャー企業が導入する際にはいくつか注意べき問題があります。

1. 多機能・海外基準ゆえに「操作がわかりにくい」「準備に時間がかかる」

コンカーは多機能でカスタマイズ性が非常に高いシステムですが、中小企業にとっては理解するのに時間がかかり、導入準備段階で時間がかかってしまう場合があります。

  • ・自社の細かいルールをシステムに組み込む作業が必要で、稼働までに数ヶ月以上の準備期間と専門知識が必要です。
  • ・専任のIT担当者や経理の手が足りない中小企業では、日々の業務をこなしながらこの構築作業を進めること自体が大きな負担になります。

2. 出張管理(Travel)は「外部契約」が必要

コンカーで出張の自動化・一元管理(Concur Travel)を行うには、単にコンカーとの契約だけでは利用ができません。

  • ・コンカーが指定する旅行代理店(TMC)と個別に法人契約を結ぶ必要があります。
  • ・大手旅行代理店との契約は、年間である程度の出張ボリューム(取扱高)がある大企業を前提としていることが多いため、出張件数がそれほど多くない中小企業は契約しにくい・割に合わないという問題に直面しがちです。

3. 費用対効果(コスト)が見合わない可能性

世界基準のシステムであるため、初期費用 or 月額のランニングコストは、国内向けの一般的な経費精算システムに比べて高額になる傾向があります。

  • ・グローバル対応や強固な統制機能を使いこなせる大企業であれば投資価値は高いですが、シンプルな運用で十分な中小企業の場合、「コストの割にメリットを活かしきれない」という結果になりかねません。
管理者

監修者:勝間

 

「大企業向け」と言われる最大の理由はここです。コンカーの機能を100%発揮するには専門的な設計が必要なため、専任のシステム担当者がいない中小企業では持て余してしまうリスクがある点に注意が必要です。

出張精算をラクにするには?出張管理システムを検討がおすすめ

「コンカー(Concur Expense)を導入したけれど、出張予約(Travel)の構築や旅行代理店との法人契約がなかなか進まない…」「結局、社員が自分で予約したデータを手入力していて、出張精算に時間がかかっている」といったお悩みに直面する企業は多くあります。

そんな課題を解決するのが、出張管理システム「ピカパカ出張DX」です。豊富な出張手配サービスと簡単な操作性が特徴で、出張件数や企業規模を問わず手軽に出張手配・管理できます。

管理者

監修者:勝間

 

高すぎるハードルを無理に越える必要はありません。「精算機能はConcur、出張手配は出張管理システム」というハイブリッドな導入方法が、実務上利便性があります。

ピカパカ出張DXはコンカーとAPIでデータ連携可能

Concur ExpenseとAPI連携

経費精算システム連携イメージ画像
  • コンカーとAPIでデータを繋げるので出張者の手入力防止ができます。

■ コンカー「Concur Expense」(API連携)

ピカパカ出張DXとは?

ピカパカ出張DX

ピカパカ出張DXは、面倒な立替精算を無くし、出張手配と出張管理をシンプルに効率化できる出張管理システムです。

「予約に時間がかかる」「領収書の管理が大変」「コストが把握できない」といった出張者や管理部門のお悩みを、ピカパカ出張DXなら一挙に解決できます!

業種・業界を問わず、出張をされる多くの企業様をご支援し、累計取引実績社数は3,500社以上を突破。豊富な実績とノウハウに基づき、最適な出張運用をバックアップします。

ピカパカ出張DX導入のメリット

ピカパカ出張DX導入のメリット

① 出張コスト削減

複数の予約サイトを往復する必要はありません。システム内で航空会社やホテルを一括で横断検索・比較できるため、最安値がすぐわかり、最適な価格での予約が可能です。

→ ピカパカ出張DXで【出張コストを削減した企業のインタビューはこちら】

② 圧倒的な品揃え

LCC(格安航空会社)やMCC(中堅航空会社)といった幅広い選択肢を横断検索でき、国内外合わせて航空券は132社、ホテルは64万軒から選べる圧倒的な品揃えがあります。また、新幹線、レンタカー、貸切バス、会議室、eSIM、ポケットWiFi、旅行傷害保険など、あらゆる出張に関連するサービスの手配が可能です。

→ ピカパカ出張DXの【航空券の豊富さで導入を決定した企業のインタビューはこちら】

③ シンプルな操作性

シンプルで使いやすい予約画面で、マニュアルを読み込まなくても、PCやスマホから誰でも迷わず操作ができるため、管理部門のフォローアップや、出張者からの「使いにくい」という不満を抑えられます。

→ ピカパカ出張DXの【シンプルな操作性を評価している企業のインタビューはこちら】

④ 手配スタッフによる有人サービス

ピカパカ出張DXはオンラインシステムだけではなく、手配スタッフによるサービスにも自信があります。複雑な旅程で予約が面倒、ホテルが見つからない、ビザについて知りたいなど、お困りごとがあれば 出張手配歴15年以上のスタッフが手配をフルサポート します。
→ ピカパカ出張DXの【手配スタッフを評価している企業のインタビューはこちら】

⑤ 業務の効率化

経費精算システム(Concur Expense・楽楽精算・マネーフォワード クラウド経費)と連携 し、出張手配情報を自動で反映することで、出張後の精算処理がスムーズに行えます。手入力の手間やミスを削減し、業務効率と精度を向上させます。
→ ピカパカ出張DXで【出張者と管理部門の業務負担を軽減した企業のインタビューはこちら】

出張内容がわかりやすい請求明細データ

ピカパカ出張DX請求書イメージ画像
  • ● 出張内容がわかりやすい請求データ:購入日・利用日・区間・便名などの明細付きで請求書が発行されるため、部署ごと社員ごとの利用状況が一目瞭然でデータ分析にも役立ちます
  • ● 会計システムと連携: Bill OneやTOKIUMインボイスなど、各社サービスのオプション機能で会計までデータを連携することもできます。アナログな入力作業から、自動化したフローへと転換できます。
  • ● 立替精算を撤廃: 全額を請求書で一括処理するため、社員による立替や精算処理が不要になります。
管理者

監修者:勝間

 

コンカー経費精算とAPI連携ができるので、コンカーを既に導入している企業、出張手配や管理をラクにしたい企業にピカパカ出張DXはおすすめです。

出張精算を効率化できる
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まとめ

SAP Concur(コンカー)は、自動化によって企業の経費精算を効率化し、ガバナンスを強化する便利なシステムです。しかし、多機能で大企業向けに設計されているがゆえに、構築や運用が多くの中小企業にとって高いハードルとなりがちです。自社の規模や予算、社内リソースをしっかりと見極め、コストに見合った費用対効果が得られるかを事前に十分に検討することが必要です。

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